JUNPA AWARD
日本国際詩人協会の顕彰について
日本国際詩人協会では、規定により「日本国際詩人協会の趣旨に鑑み、国際詩人として相応しい人材と国際交流に対する貢献を表彰し日本における国際詩人の垂範となることを期待する。」こととしている。毎年、選考委員会の議を経て、以下の三賞を授与している。
有馬敲賞 Arima Takashi Award
詩業績に対して国際的に高い評価を得たもの、海外交流事業に多大な貢献をしたもの、国際詩人として先達の役目を果たしたもの、以上の条件を総合して勘案し適当と認めた詩人に授与することができる。
2020年(第一回)吉増剛造氏
吉増剛造氏は現代日本を代表する先鋭的な詩人のひとりとして高く評価されているが、国際的に高い評価を得ており、海外でも積極的に朗読ライブを開催し、国際交流事業に多大な貢献を行い、国際詩人として先達の役目を果たしている。よって有馬敲賞を授与し、顕彰するところである。
ダンテ・マッフィア賞
『万句集』以後も六冊を上梓、現在では16000句の俳句すべてが日本語に訳されている。この俳句理論をまとめた『新俳句』出版を記念してダンテ・マッフィア賞が設けられた。
2024.12.25 受賞者 波野 仁氏(日本/奈良県桜井市)
シモーネ・パンソリン氏(イタリア)
『黒の二重奏』の共著者
2023.1.21 受賞者 特別賞 上村多恵子氏(京都府京都市)
(ネオ・エポック俳句の創始にたいして)
公募作品より 第一席 吉村侑久代氏(岐阜県岐阜市)
第二席 中澤京華氏(千葉県柏市)
ダンテ・マッフィア賞
About the 2nd Dante Maffia Award
The number of haiku in Dante Maffia will be 34,000 by autumn 2024. Thirty volumes of the Ten Thousand Haiku Collection, the New Ten Thousand Haiku Collection, the New Haiku Series, and the Selected Haiku Collection are awaiting publication. All are bilingual in Japanese and Italian. His haiku theory is detailed in "Nuovi Haiku", which is included as the preface of each volume. The purpose of this award coincided with the new genre of "neo-epoch haiku" that Uemura Taeko launched in Japan in 2019 with her book "Dancing Muse" The haiku written by a poet are not moving poems that move the heart, nor are they a state of mind that everyone can relate to. They are flowers on the path that humans living in the same era as everyone else follow as they wander and search, and they are stars that shine when it gets dark. What makes them different, however, is their incredible insight and their broad heartedness that is the height of kindness. Although they are not yet widely known, Dante Maffia is the best teacher for haiku that can be freely written in large quantities without worrying about seasonal words or cutting words, and I hope that more young people will look up to him and become absorbed in haiku.
Dante Maffia Award (December 25, 2024)
Recipients: Simone Pansolin (Italy)
Hitoshi Namino (Japan)
Reason for the award:
Neo-epoch haiku co-authored "Duet of Black"
Two poets co-authored a haiku on the keyword "black."
We take the following evaluation from Dante Maffia very seriously, and since we hope for its future popularity and development, we have decided to award this honor to them.
(Motivo del conferimento di Dante Maffia)
Io credo che Duet of Black sia un'ottima scelta
perché incarna lo spirito nuovo che io ho cercato di spargere a piene maninella marea degli haiku che ho fertilizzato
immettendo anche fiato occidentale nella bellezza orientale,
Donatella Bizzutti ha dato la seguente valutazione nella prefazione a "Black Duet", quindi la presenterò di seguito. Spero che le persone che intendono scrivere nuovi haiku lo trovino utile.
Il titolo stesso del libro lo riconosce, con l'evocazione del colore nero, che a sua volta contiene elementi connessi all'ansia e alla paura. Questo colore nero ritorna poi all'interno delle prove e non solo come riferimento alla scrittura. Simone Pansolin scrive: "bianco nero / parole / impigliate nelle cose", ma il contenuto di molti dei suoi haiku è vuoto, ombra, oscurità, perdita, nulla. E anche in molti haiku di Namino troviamo abisso, desolazione, morte, notte, oscurità, gelo. Nel complesso, i contenuti del libro rimandano a una condizione esistenziale, in cui l'uomo affronta il suo essere 2 solo nell'universo, ma anche in relazione alla società contemporanea con tutte le sue mutazioni. (omissis) C'è anche un allontanamento dalla filosofia Zen, soprattutto negli autori occidentali. Si tratta quindi di un percorso di rottura e al tempo stesso di un percorso di evoluzione, rispetto all'haiku classico. Ma secondo il concetto di novità, concetto molto antico, già utilizzato da Basho, ogni buon haiku deve avere in sé qualche aspetto di innovazione. Accogliamo quindi con ancora più favore questo libro che nasce dall'incontro di due autori innovativi e coraggiosi. Ora ci troviamo di fronte a un mondo molto diverso, con cui dobbiamo confrontarci, esplorando il "nero" in cui, a volte, nostro malgrado, ci troviamo immersi. Ma questo non deve che spingerci ad affrontare le avversità e, oltre il nero, a coltivare sempre la speranza in un mondo più umano di quello che, purtroppo spesso, ci appare oggi.
第二回ダンテ・マッフィア賞について
ダンテ・マッフィアの俳句の数は2024年秋で三万四千句。万句集、新万句集、新俳句シリーズ、精選俳句集30巻が出版を待っている。いずれも日伊語バイリンガルである。彼の俳句理論は「Nuovi Haiku新俳句」に詳しい。これはいずれも各巻にまえがきとして掲げられている。その趣旨は奇しくも日本で上村多恵子が2019年に『女神舞う』をもって掲げた新たなジャンル「ネオ・エポック俳句(新時代俳句」と一致していた。詩人の詠む俳句は、万感胸に迫る詠嘆でもなければ万人に与える句の境地でもない。皆と共に同時代に生きる人間が、迷いながら探しながらたどる道の花であり、暗くなれば光る星である。ただ違うのはとてつもない洞察力であり、優しさの極みにある広い懐である。まだそれほど普及していないが、これからは季語や切れ字などに気兼ねなく自由にたくさん詠む俳句としての最良の師がダンテ・マッフィアであり、彼を仰いで俳句にのめり込む若手が増えることを期待する。その一里塚として本賞を設立するものである。 今回は日本語に限り、現代詩と現代詩以外のカテゴリーで与えられる。
第2回(2024年12月25日)
受賞者
波野 仁(日本)
シモーネ・パンソリン(イタリア)
授賞理由:ネオ・エポック俳句の共著『黒の二重奏』
黒というキーワードに二人の詩人が、俳句を共著した。
ダンテ・マッフィアより、次の評価が与えられたことを重く受け止め、今後の普及・発展に期するところ大であり、この栄誉を授与するものとする。
ドナテッラ・ビズッティは『黒の二重奏』前書きに次のような評価を寄せているので、続いて紹介する。ぜひ新俳句を書き目指す人々は参考にしてほしい。
この黒い色は、その後、テスト内で戻ってきます。 シモ ーネ・パンソリンは「白に黒/言(ことば)は事(もの)に/ 絡みつく」と書いていますが、彼の俳句の多くの内容は真空、 陰、闇、喪失、無です。また、多くの波野の俳句には、深淵、 荒廃、死、夜、暗黒、霜が見られます
全体として、本書の内容は、人間が宇宙で孤独に直面して いる実存的状態に言及していますが、すべての変化を伴う現 代社会との関係にも言及しています
(中略)
特に西洋の作家では、禅哲学からの逸脱もあります。した がって、それは古典的な俳句に関して、突破口であると同時 に進化の道でもあります。しかし、芭蕉がすでに使っていた 非常に古い概念である「あたらしみ」の概念によれば、すべ ての優れた俳句には、それ自体に何らかの革新的な側面がな ければなりません。したがって、革新的で勇敢な二人の著者 の出会いから生まれたこの本を、私たちはなおさら歓迎しま す。今、私たちは対処しなければならない非常に異なる世界 に直面しています。その一方で、時には自分の意志に反して、 自分自身が没頭していることに気付く「黒」を探求していま す。 しかし、これは私たちに逆境に直面するように促すだけであり、黒を超えて、残念ながら今日私たちにしばしば現れるものよりも、より人間的な世界で常に希望を育むべきです.
優秀賞 Excellent Poet Award
JUNPA BOOKS において発表した作品が国際的に高い評価を受けると期待される、海外交流事業に貢献できる、中堅国際詩人として活躍できる、以上の条件を総合して勘案し適当と認めた詩人に授与することができる。
2020年 守田 優氏
芝浦工大副学長という要職にありながら、詩人として存在を時間の概念から、またトポロジーの概念から、あるいは日常のなにげない風景から追求する真摯な詩業は、国際的に高く評価され2019年度ナジ・ナーマン文学賞(名誉賞)を授与された。日英バイリンガル詩集「森の雫」の出版を機に、今後の国際詩人としての活躍が大いに期待される。
新人賞 New face poet Award
JUNPA BOOKS において発表した作品が国際的に評価を受けると期待される、海外交流事業において貢献が期待される、新進国際詩人として今後の活躍が期待される、以上の条件を総合して勘案し適当と認めた詩人に授与することができる。
マキ・スターフィールド氏
この数年間でこれほど成長する国際詩人は稀である。ただ多作ということでなく、自ら翻訳も行い、人脈も広げる努力も行っている。なかでもアフリカ・アジア詩人との交流も積極的に広げたことを高く評価するものである。今後も大いに活躍が期待できる。
レジェンド賞 Legend Award
JUNPAの使命を深く理解し、多大な貢献をされたことに対し、協会の歴史と会員の心に言い伝えとして残すため顕彰をし、後輩の模範とする。
特別賞 Special Award
JUNPAの使命に鑑み、言語芸術の技術が高度化する昨今、原初の言葉がいかなるものかという意味深い疑問へ立ち返らせてくれる作品や業績に対し顕彰する。2022年は奈良県橿原市の元林千典氏に授与された。
第一回(2011年)には、大賞に有馬 敲、優秀賞に南 邦和、新人賞にタニウチヒロシが受賞した。
第二回(2012年)には、大賞に辻井 喬、優秀賞に上村多恵子、新人賞に加納由将が受賞した。
第三回(2013年)には大賞は該当なく、優秀賞に下田喜久美、新人賞に浜田千秋が受賞した。
第四回(2014年)には、大賞にアーサー・ビナード、優秀賞に会津太郎、新人賞はなく、奨励賞に秋月夕香が受賞した。
第五回(2016年)レジェンド賞を設け、JUNPA草創期に貢献した詩人を顕彰した。有馬 敲、ジャーメイン・ドルーゲンブロート(創設者)、村田辰夫(名誉顧問)、イグ・ラブリュス、ダンテ・マッフィア、ラウラ・ガラヴァリアが受賞した。
第六回(2018・2019)には大賞は該当なし、優秀賞に武西良和、新人賞に波野仁が受賞した。
第七回(2020)には有馬敲賞に吉増剛造氏、優秀賞に守田 優氏、新人賞にマキ・スターフィールド氏が受賞した。
2022.2.6 JUNPA特別賞に元林千典氏が受賞した。
2020 ネオ・エポック俳句コンテスト
第一席 岡 秀一氏
第二席 タニウチヒロシ氏
下田喜久美氏
第三席 マキ・スターフィールド氏
清水崇彦氏
ダンテ・マッフィア賞
ダンテ・マッフィア賞について
ダンテ・マッフィアの俳句の数は2022年秋で一万六千句。万句集のあとも千句集が六冊生まれている。彼の俳句理論は「なぜいま俳句なのか」に詳しい。これは万句集の各巻にまえがきとして掲げられている。その趣旨は奇しくも日本で上村多恵子が2019年に『女神舞う』をもって掲げた新たなジャンル「ネオ・エポック俳句」と一致していた。詩人の詠む俳句は、万感胸に迫る詠嘆でもなければ万人に与える句の境地でもない。皆と共に同時代に生きる人間が、迷いながら探しながらたどる道の花であり、暗くなれば光る星である。ただ違うのはとてつもない洞察力であり、優しさの極みにある広い懐である。まだそれほど普及していないが、これからは季語や切れ字などに気兼ねなく自由にたくさん詠む俳句としての最良の師がダンテ・マッフィアであり、彼を仰いで俳句にのめり込む若手が増えることを期待する。その一里塚として本賞を設立するものである。 今回は日本語に限り、現代詩と現代詩以外のカテゴリーで与えられる。
受賞者
特別賞 上村多恵子
(ネオ・エポック俳句創始に対して授与)
優秀賞 吉村侑久代 (俳句)
(愛というテーマにたいし優れた作品)
優秀賞 中澤京華(五行詩)
(京・愛というテーマにたいし優れた作品)
授賞理由
日本国際詩人協会は世界の詩人と交流し、詩にかんする研究、創作、作品の積極的な発表を旨として十年間の実績を持つ。なかでもネオ・エポック俳句というジャンルを創始した上村多恵子氏の発想は、ダンテ・マッフィア氏の唱える新俳句と合致し、今後の大いなる継続発展が期待される。ついてはダンテ・マッフィア賞の栄誉を授与するものである。
A proposito del Premio JUNPA Dante Maffia Il numero di haiku pubblicati se Dante Maffia sarà di 16,000 entro l'autunno del 2022. Dopo la raccolta di 10,000 haiku, sono state prodotte altre sei 1,000 raccolte di haiku. La sua teoria dell'haiku è dettagliata in "Why Haiku Now?" Questo è dato come prefazione ad ogni volume del "Diecimila Haiku". Stranamente, questa idea ha coinciso con il nuovo genere "neo-epoch haiku" che Taeko Uemura ha annunciato nel 2019 con "La dea balla" in Giappone. Un haiku scritto da un poeta non è né un simbolico che tocca il cuore, né uno stato di haiku che tutti possono godere. È un fiore che le persone che vivono nella stessa epoca con tutti cercano perdendosi e una stella che brilla quando si fa buio. L'unica differenza è la sua straordinaria intuizione e il suo ampio seno al culmine della sua gentilezza. Dante Maffia è il miglior maestro di haiku, e speriamo che sempre più giovani lo ammirino e vengano assorbiti dall'haiku. Questo premio è stabilito come una pietra miliare in questo processo.
Vincitore
Motivo del premio L'International Poet Association of Japan ha un track record di 10 anni con l'obiettivo di interagire con poeti di tutto il mondo, ricercare, creare e presentare attivamente opere legate alla poesia. In particolare, le idee di Taeko Uemura, che ha fondato il nuovo genere di haiku neo-epoca, sono coerenti con il nuovo haiku sostenuto da Dante Maffia, e si prevede che continueranno a svilupparsi notevolmente in futuro. Per questo viene assegnato il Premio Dante Maffia.